
ニッチ企画出版
■出版の意義
現代は玉石混淆のネット情報が溢れていますが、出版には編集や校閲・校正といった第三者が介在し、「後世に残る書物」「内容への信頼感」「アナログの親和性」「情報の集約」「ブランドイメージ」など多くのメリットがあります。
■出版物の流通
出版は「取次(とりつぎ)」という問屋を経由して書店へ書籍が流通します。これ以外に直接取引やネット書店への直販もあります。また販売形態も店頭に並べて展示販売する「委託販売」と、読者が注文する「注文販売」があります。
■出版費用の内訳
出版には「原稿料」「編集費」「印刷費」「宣伝費」「運送費」「取次経費」などが発生します。出版社はこれらの費用を回収するためには数千部以上を売らなければなりませんので、販売数が期待できる書籍を出版するしかありません。
■ニッチ企画出版とは
数千部売るためにはそれに見合った読者が必要です。しかし500部ならどうでしょうか。いわゆるニッチ市場です。
例えば同じ趣味の人なら横の繋がりもあるでしょうし、有用な情報なら購入される確立も増えます。広告も不特定多数よりも効果的に宣伝できるのではないでしょうか。
■ニッチ市場向きの内容とは
◎ニッチなテーマだが熱心なマニアがいる。
◎特定の業界や趣味には必須の内容である。
◎サイトやメルマガを持ち熱心な読者がいる。
◎講演会などでの販売が期待できる。
◎学会・研究者や学生向けに販売ができる。
◎支援者や購入可能なスポンサーがいる。
◎著者自身が購入し販売できる。
などです。
■「500部企画出版」の仕組み
◎大部数の委託販売(店頭展示販売)はせずに返本リスクを減らす。
◎数千部売るための広告や印刷などの費用を削減する。
◎500部以上の販売ができる「具体例」を著者に示してもらう。
◎著者などに販売協力を仰ぐ。
このような条件の下で「500部企画出版」が可能になるのです。もちろん500部以上を目指す取り組みもします。
■不向きな企画
◎個人的な限られた内容の文芸書。但し著者買取、同人や団体などで購入されるなら出版可能です。
◎編集・校正・組版などに大幅な労力がかかると予想されるもの。(原稿の完成度による)
◎著者による販売協力が期待できない場合。
■著者の費用負担
これは自費出版や協力出版などではありません。500部以上販売できるであろう根拠に基づいて企画出版しますが、著者の販売協力は必須です。
■著者印税について
ニッチ企画出版の趣旨により、著者印税は1001部からの発生となります。
■著者への献本部数
著者献本は5部とさせていただきます。追加のご注文については定価の8掛(80%)となります。
2018.5